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02月21日-04号

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  1. 逗子市議会 1995-02-21
    02月21日-04号


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    平成 7年  1月 定例会(第1回)平成7年第1回        逗子市議会定例会会議録                         平成7年2月21日(第4日) --------------------------------------●出席議員(25名)                        副議長      1番  酒井忠雄君              小田鈴子君                         2番      3番  奈須和男君          4番  有安八重子君      5番  草間 優君          6番  岩室年治君      7番  山口庫男君          8番  池田一音君      9番  葉山 進君         10番  塔本正子君     11番  中村照子君         12番  松本治子君     13番  石田裕美子君        14番  川村智子君     15番  網倉大介君         16番  秋元常彦君     17番  眞下政次君         18番  高橋忠昭君     19番  須田 隆君         20番  鈴木安之君     21番  岡本 勇君         23番  武藤吉明君     24番  斎藤忠司君         25番  吉田勝義君     議長          千葉謙三君     26番●欠席議員(1名)     22番  奈良弘司 --------------------------------------●説明のため出席した者 市長       平井義男君     都市政策室長   志村哲雄君 総務部長     鈴木迪夫君     総務部次長    伊東 進君 総務部行政課長  村田年助君     市民部長     石田純一君 福祉部長     岡野明男君     環境部長     渡邉毅一君 都市整備部長   山火哲哉君     消防長      佐々木 顯君 教育長      小林繁男君     教育部長     富沢正美君 選挙管理委員会            監査委員          柴田 正君                武藤貞雄君 事務局長               事務局長 --------------------------------------●事務局職員出席者 議会事務局長   石渡璋典      議会事務局次長  久保田一興 副主幹兼          福田隆男      議事係長     草柳 清 庶務係長 書記       水野千春       書記       福井昌雄 --------------------------------------●議事日程       平成7年             逗子市議会定例会議事日程(第4日)       第1回                  平成7年2月21日(火)午後2時00分開議日程第1.議案第13号 平成5年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について(表決)日程第2.議案第14号 平成5年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決)日程第3.議案第15号 平成5年度逗子市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決)日程第4.議案第16号 平成5年度逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決)日程第5.一般質問 --------------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程に同じ●委員会付託案件の審査結果                              平成7年2月14日+-------------------+------+-----+----+|     件       名     |付託委員会名| 審査結果 |備  考|+-------------------+------+-----+----+|議案第13号 平成5年度逗子市一般会計歳|決算特別  | 認定可決 |    ||      入歳出決算の認定について |      |(賛成多数)|    |+-------------------+------+-----+----+|議案第14号 平成5年度逗子市国民健康保|決算特別  | 認定可決 |    ||      険事業特別会計歳入歳出決算|      |(全会一致)|    ||      の認定について      |      |     |    |+-------------------+------+-----+----+|議案第15号 平成5年度逗子市老人保健医|決算特別  | 認定可決 |    ||      療事業特別会計歳入歳出決算|      |(全会一致)|    ||      の認定について      |      |     |    |+-------------------+------+-----+----+|議案第16号 平成5年度逗子市下水道事業|決算特別  | 認定可決 |    ||      特別会計歳入歳出決算の認定|      |(全会一致)|    ||      について         |      |     |    |+-------------------+------+-----+----+ -------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(千葉謙三君) 定足数に達しておりますので、ただいまより本日の会議を開きます。              午後 2時15分 開議 --------------------------------------議事日程の報告 ○議長(千葉謙三君) 本日の議事日程は、お手元に配付いたしたとおりであります。 --------------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(千葉謙三君) 会議規則第80条の規定によりまして、本日の会議録署名議員2名を指名いたします。   6番  岩室年治君   17番 眞下政次君にお願いいたします。 -------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(千葉謙三君) 本日の会議には、奈良弘司君より所用のため欠席する旨の届け出がありました。 以上で諸般の報告を終わります。 -------------------------------------- △議案第13号 平成5年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について(表決) △議案第14号 平成5年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決) △議案第15号 平成5年度逗子市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決) △議案第16号 平成5年度逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について(表決) ○議長(千葉謙三君) これより議事日程に入ります。 日程第1、議案第13号 平成5年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について、日程第2、議案第14号 平成5年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、日程第3、議案第15号 平成5年度逗子市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について、日程第4、議案第16号 平成5年度逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、以上4件一括議題といたします。 本議案は、決算特別委員会へ付託いたしましたので、委員長より審査の経過と結果の報告を求めます。 決算特別委員長、20番、鈴木君。         〔決算特別委員長 鈴木安之君登壇〕(拍手) ◆決算特別委員長鈴木安之君) ただいま議題となりました議案第13号 平成5年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第14号 平成5年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第15号 平成5年度逗子市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について及び議案第16号 平成5年度逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、以上4件一括付託を受けました当決算特別委員会における審査の概要と結果につきまして御報告申し上げます。 決算特別委員会は、去る2月8日の本会議におきまして、12人の委員をもって構成する特別委員会の設置及び委員の指名が行われ、同日正副委員長の互選を行い、私が委員長に、酒井委員が副委員長に選任されました。 正副委員長の互選後、所管別の分担審査の方法及び日程を決定し、2月9日から実質審査に入り、土曜日、日曜日を除き2月13日までの3日間にわたり所管別及び全般審査を行い、この間各部課長の出席を求めて詳細なる説明を受け、さらに資料の提出を求めながら細部にわたり個別に審査を実施いたしました。 最終日の2月14日は、委員全員出席のもと午前10時より総括結論に入り、市長を初め関係部課長の出席を求めて、3日間の審査の過程より生じた事項について活発な質疑を行い、表決に入った次第であります。 よく言われます財政構造の弾力性につきましては、経常収支比率が通常70%から80%までの間におさまることが望ましいとされ、この数値が低いほど弾力性があるとされています。本年度の経常収支比率は86.1%となり、前年度を 4.3%上回っており、収支の均衡は保持されているものの財政構造は年々弾力性が弱まり、硬直化の傾向にあると指摘し、本市の行財政運営は景気低迷の中、市税収入は多くを期待できない状況にあるので、今後も財源の適切な確保に努めるとともに的確な事業選択を行うなど、長期的な展望に立って健全な財政運営を望むものであると監査委員決算等審査意見書などにより述べられています。 一方、平成5年度の当初予算は、グランドデザイン策定事業費 1,939万 8,000円、ライフサイエンスパーク基本計画策定事業費 133万 5,000円、基地対策事業費中の渡米費用 393万 3,000円の3点について、総務常任委員会減額修正案が提出されましたが、賛成少数で否決され、本会議において当初予算原案が賛成多数で可決されました。 また、長引く不況のあおりを受け、歳入の根幹をなす市税収入につきましては、平成4年度に引き続き伸びが鈍化し苦しい1年となりました。三浦半島中央道路の一部である3・6・5号桜山長柄線都市計画決定がされ、澤前市長が池子米軍家族住宅建設反対の陳情のため渡米したのもこの年で、国内においては冷夏による農作物の凶作、中でも米不足が深刻な問題となりました。 議会に目を転じますと、名越切通し史跡公園整備事業に関して特別委員会が設置され、本市議会初の 100条調査権を同特別委員会に付与し、証人として関係者の出席を求め、審査を行いました。 それでは、各所管及び全般審査におきましての質疑の主なるものを御報告申し上げます。 まず、教育民生関係では、「教育民生所管部分全体を通して不用額及び流用が随所に見られたが、事業別予算ということを考えると安易に流用が行われていることは慎まなければならないと考えている。桜山図書館分館の建設については、この決算の中で出すことは異例かもしれないが、平成3年度に設計料などが支出されてから、平成4年、5年、6年においても予算化されず、何ら動きもない。この計画はもう存在しないか」とただしたところ、「現段階で桜山図書館が不必要かということも含めて、体育館、図書館を含めた建て直しの中で改めて検討したい。蘆花記念公園全体の計画ということになると教育委員会の一存ではいかなくなり、進展しなかったが、諦めたわけではない」との答弁がありました。 また、「図書館情報システム整備事業について、これにより人件費に効果が見られたのか」とただしたところ、「これは情報検索がしやすくなるなど、利用者の利便を考えてのコンピュータの導入であり、人件費等の減にはつながっていない」との答弁がありました。 次に、「火葬場改修助成事業について、市民の負担はどうなのか」とただしたところ、「これについては2市1町で研究会を持って検討しているが、火葬料についてはまだ議題になっていない。しかし、市が相当な負担をしているので、当分の間は値上げしないでほしいということを口頭で申し入れている。そして、将来、民間から公共団体へ移管ということが出てくると思うが、そういう中で一部事務組合でやるのがベターなのか、財団でやった方がベターなのか、その辺をこの研究会で検討している」との答弁がありました。 さらに、「福祉給食サービスは逗子の誇れる事業の一つとして認識しているが、この費用は他へ流用すべきではなく、減額補正をしていく方がよいと思うがどうか」とただしたところ、「確かに御指摘のとおりであるが、補正予算を組むのが間に合わなかったという状況があったので、あえて流用させていただいた」との答弁がありました。 次に、建設環境関係では、「本市のごみ処理経費は、一番安い市と比べると倍近くになっているが、これについて伺いたい。また、民間委託についてどう考えるか」とただしたところ、「施設等の規模の効率性の違い、職員高齢化による人件費の増高、施設の老朽化などが処理費の増高につながっているのではないかと考えられる。減量化、分別化など御家庭の協力を得ながら、むだ、無理、むらがないような運営をしていきたい。民間委託については、職員による直営ということでずっときているので、これを根本的に変えることは非常に難しいのではないかと感じているが、あき缶、あきびんの分別はパブリックサービスに、適正処理困難物などは民間委託をしているので、できるところから民間委託等を導入し、合理化を図っていくことについては今後とも努力していく」との答弁がありました。 また、「東逗子駅周辺治水対策事業について、今までの工事で大分整備されたように見受けられるが、治水対策についての影響はどのように考えているか」とただしたところ、「河川の改修が進んでいるので、最近では溢水するようなことは起きていない」との答弁がありました。 次に、総務関係では、「税の公平と財源確保の立場から、徴収率アップ不納欠損額の減少対策及び財政構造の弾力性が弱まり硬直化の傾向にあるが、ここまで硬直化した理由について伺いたい」とただしたところ、「税の公平性から言えば、不納欠損の問題は徴収率の向上がすべてであると認識しているので、あらゆる徴収テクニックを駆使して、そのケースに応じた最善の方法をとっていきたい。また、財政構造の硬直化については、一般的には人件費を含む経常的支出の増加が主な原因であると思っているが、本市の場合、近隣都市または類似団体と比較しても極端に給与水準が高いとか、職員数が多いとかということはないので、これからは事業の見直し、組織の簡略化等を行い、改善に努力しなければいけないと思っている」との答弁がありました。 次に、「グランドデザイン策定事業について、ずっと先には市民のニーズも違ってくるだろうし、生活様式も変わってくると思う。そんな中で 1,900万円もの大金をかけていいのか。また、随意契約しているが、これについて説明してほしい」とただしたところ、「極めて専門性の高い業務の委託ということでこのような経費になっている。コンサルタントのノウハウを買うという部分があり、高い、安いの判断は大変難しい。随意契約については、コンサルティングの仕事は入札にはなじみにくいものだと思う。コンサルタントのノウハウ、実績を判断し、選定して随意契約を結んだ」との答弁がありました。 次に、「訪米経費が決算時において施政方針予算提案説明、議会の議決の精神と違った形で執行されていることについて市長はどう思うか。また、国際シンポジウムについて、予算化されずに市民向けのビラの作成費用が執行されるという事態が起こったが、この防止策についてどのように検討されたのか」とただしたところ、まず市長から「平成5年の12月議会で市長が訪米報告をしたわけであり、したがってこの予算執行は適正なものであると認識している」との答弁があり、担当から「国際シンポジウムについては事業執行に当たり、決裁を受けるプロセスの中でさらに一層チェックと調整を十分図って、このようなことが今後起きないように事業を進めている」との答弁がありました。 次に、全般審査におきましての質疑の主なるものを御報告申し上げます。 まず、「下水道使用料徴収率アップに向けた対策を考えているのか」とただしたところ、「現年度分の徴収率を向上させるために力を入れ、翌年度以降に及んでいかないように努力している」との答弁がありました。 また、「地域計画について、経費がコンサルタントに支出されているが、収穫はあったのか」とただしたところ、「住民に自分たちのまちについて考えてもらうという啓発的な意味での効果が十分にあったと考えている」との答弁がありました。 さらに、「小児成人病予防検診を5年度の新規事業として執行したことは、時期的に非常にタイムリーであったと思う。そういう意味でのこの取り組みについてさらに強めていくことが必要ではないかと思うが、考え方を伺いたい」とただしたところ、「これから少子化に向かって子供の健全育成ということが非常に大きなポイントになってくると思われるので、これからも充実すべく検討してまいりたい」との答弁がありました。 なお、要望として「環境づくり推進員について、生活感覚なども必要な部分なので、この5月末の任期満了に際しては熟慮の上、措置していただきたい」、「今後とも財政収支の確保のため、経費の節減と効率的な執行を図り、適正な財政運営に一層の努力をされたい」、「地域計画について、特定の地域に投入するだけの価値があったのかどうか、その辺を十分配慮の上、適正にやっていただきたい」などが挙げられました。 次に、一般会計における討論の概要を御報告いたします。 まず、反対の意見を要約いたしますと、訪米経費に関しては、施政方針及び予算提案説明、澤前市長の公約、基本方針に反し、二面性を持った行政運営が行われた。そして、訪米を前にして反対の旗をおろし、容認するというタイムスケジュールが立案された。これは平然と選挙民をだまし、運動してきた仲間を裏切り、議決の精神を踏みにじるものであるので反対するというものです。 次に、賛成の意見は、訪米に関して、澤前市長が自分の主張を理解してもらった、白紙撤回に現実性が出てきたと声高らかに報告を行った裏で、池子について着地のための話し合いをしていたことは議会無視であり、裏切り行為としてとらえているが、池子問題も着地した今、市民の融和、逗子のまちづくりのためもろ手を挙げて賛成するわけではなく、苦汁の選択の中で認定するものであるというものと、澤前市長が帰国報告の中で、「アメリカ政府が以前に比べ、環境、軍縮を含め開かれた政権に変化したことを実感した。計画に変更があればアメリカ側は反対しないという感触を得た。何らかの解決策が見つかれば、その先の基盤づくりはできたと思う。アメリカが何と言うか分からないということだけは封じられた」と述べているが、これこそ実のある言葉だと受け止めた。池子問題はアメリカ側が譲って計画の変更を認めたからこそ解決したということが言えるというものです。 また、小児成人病検診事業は成果が上がったものと評価する。全般的には、より市民に暮らしやすい事業の執行がなされたと理解し、予算執行の状況はおおむね適正なものと認められ賛成するものであるが、医療センターについては、市民にとってのニーズがどこにあるのかをもう一度把握した上で検討されたい。さらに、当委員会の審査過程における意見、指摘事項については十分留意され、スムーズな行政運営を推進していただきたいというものです。 以上の質疑、討論を踏まえた採決の結果を御報告申し上げます。 議案第13号の一般会計につきましては、賛成多数により原案のとおり認定すべきものと決定し、議案第14号から議案第16号までの3特別会計につきましては、いずれも全会一致をもって原案のとおり認定すべきものと決定した次第であります。 以上で、当決算特別委員会の報告を終わります。 ○議長(千葉謙三君) 委員長の報告を終わります。 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。 御質疑はありませんか。         〔「進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(千葉謙三君) 御質疑がなければ、これにて質疑を打ち切ります。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許可いたします。 まず、草間優君、5番、草間君。         〔5番 草間優君登壇〕 ◆5番(草間優君) ただいま議題となっています、平成5年度逗子市一般会計歳入歳出決算及び3特別会計歳入歳出決算について、日本共産党逗子市議会議員団を代表して討論に参加いたします。 我が党議員団は、予算審議において一般会計及び3特別会計のすべてに賛成いたしましたが、決算特別委員会における慎重審査の結果、一般会計歳入歳出決算には反対し、3特別会計には賛成いたします。具体的に意見を述べる前に、皆さんも御承知だと思いますが、「予算は政治の顔」と言われていることを改めて申し上げておきたいと思います。 第1に、特に予算審議一般会計に賛成した経緯から、一般会計歳入歳出決算に反対する理由についての意見を述べさせていただきます。その内容は、池子問題に対する澤前市長の政治姿勢訪米予算の執行についてです。我が党は池子問題の基本点について自民党政治とそれを継承する勢力が長洲知事と一体となり、日米安保条約を盾にして幻となった調停案にしがみついて、日本では四つしかない照葉樹林の森を、日本の歴史の二千年にわたる文化財を、 300年にわたるシロウリガイの化石群を、そして9度にわたる民意と市議会意見書を踏みにじり、破壊して、池子米軍家族住宅を強行している。そのために河川法にも違反し、県アセスメント条例を骨抜きにすることまで行っています。国民が主人公という民主政治の建前、住民が主人公という地方自治の建前を本当に貫くならば、9回にわたって明らかな市民の意思に逆らって、池子の自然と歴史を破壊する計画を強行する、そういう権限を持っているものは、民主政治のもとではどこにも存在していないはずであり、ここに私たち市民の原点があると鮮明にしてまいりました。 平成5年度の予算審議に当たって、我が党議員団は池子問題に対する澤前市長の施政方針及び予算の提案説明において、「池子米軍家族住宅建設計画白紙撤回の立場を貫き、工事の中止を求め、池子の森を取り戻す」と表明し、「池子の森の全面返還を希求し続ける市民の意思を受け、米軍家族住宅建設の一方の当事者であるアメリカ政府への働きかけのため、今回の予算に訪米経費 393万 3,000円を計上しております」と述べた政治姿勢と、その予算措置を最大の理由として5年度一般会計予算に賛成しました。具体的には、岩室議員の賛成討論で、「池子米軍家族住宅建設計画白紙撤回の立場を貫き、工事の中止を求め、池子の森を取り戻すために、従来に増して粘り強さと不屈の精神を持って市民の意思を実現するとの政治姿勢は評価いたします」と表明しました。 しかし、決算特別委員会での審査を通じて次のようなことが明らかになりました。平成5年10月の訪米直前に、米国関係者に対する訪米陳情書と10月18日付け文書、「池子米軍家族住宅問題交渉調整課題(案)」という二つの文書が存在していました。訪米陳情書は、第1に「工事中止」を、第2に「計画の見直し代替案」を、第3に「計画戸数の確認と必要性」を、第4に「旧池子弾薬庫跡地を返還」、「跡地にライフサイエンスパーク計画」を求めています。ここには、問題点を残しながらも旧池子弾薬庫跡地への池子米軍家族住宅建設には反対し、池子の森の全面返還を求める澤前市長の政治姿勢が示されています。しかし、10月18日付け文書では、池子の森への米軍家族住宅を受け入れ、全面返還を棚上げにしていたことは、澤前市長の選挙公約や政治姿勢に反するものとなっています。 この二つの文書は池子問題に関して相反するものであり、その後の経過は訪米を10月18日付文書に基づいてゆがめていることが明白となり、結果、実質的には訪米陳情書を棚上げした訪米予算の執行となっています。このことから、訪米の予算執行の実態と本質は訪米陳情書にあるのではなく、10月18日付け文書にあったものと判断し、3月予算議会における施政方針及び予算の提案説明に基づいて訪米予算が執行されたものではないと考えます。このような前市長の取った行為は、簡単に言えば市民と議会には池子米軍家族住宅反対、国と県、米国に対しては建設容認という二面性を持った行政運営をしたわけです。このことは、逗子市政にとって行政運営上も混乱をつくり、市民への政治不信をうらみ、さらに予算を議決した議会を軽視、愚ろうした態度であると言わなければなりません。 このように、予算執行に表われた政治の顔は、池子米軍家族住宅建設反対というものではなく、市民や議会の意思を踏みにじり、日米政府に追随した醜い顔となっています。このことから、我が党議員団は、平成5年度における訪米予算のあり方は断じて認めることができません。池子問題に見られる澤前市長の混乱、混迷を招く行政手法には、池子問題にとどまらず、逗子市において最初で最後と言われる歴史公園である名越史跡公園事業を一方的に断念することを表明したり、市民の命と健康を守る拠点となる地域医療センターを突然断念したことなどにも表われていることを指摘しておきます。 第2は、国際シンポジウムの問題についてです。民間団体と逗子市が主催者となった国際シンポジウムが計画され、澤前市長の判断で平成5年度の一般会計に予算化されず、議会の議決を得ていない国際シンポジウムを知らせる市民向けのビラの作成費用が執行されるという事態が起こりました。このことに対し、我が党議員団が地方自治法 210条違反のおそれがあり、民主的で公平かつ公正な行政運営を逸脱した行為であり、このような行為が私物化に連動することになりますと指摘し、各会派の抗議と議会としての問題提起により、市はその非を認め、主催者からおりると同時に、予算の執行を停止しました。そして、このことを市民に知らせる「広報ずし」を発行させました。このような経過には、本来の予算執行のあり方から逸脱し、税金の無駄遣いがあったものと判断いたします。今後、このような議会の議決を得ていない予算執行を二度と起こさないための対策を講じておくよう指摘しておきます。 第3は、事務事業の見直しの問題です。我が党議員団岩室議員は、5年度予算の賛成討論の中で、事業執行と財政問題を踏まえて事業の見直しを強く求めました。この立場から、委員会審査の結果、グランドデザインについては市町村マスタープランで対応する、今までの調査結果は市町村マスタープランに反映させること、また地域計画策定事業については委託業務を廃止し、地域住民と職員の知恵と力で行うこと、自治体外交事業とサテライトオフィス事業については財政問題から当面凍結する、都市憲章事業については青い海とみどり豊かな平和都市宣言を具体化する観点から推進することとの判断をしています。この立場から、これまでの到達点の上に立って、生かすべきことは積極的に取り入れることをこの際要望しておきます。 第4は、市税徴収率の低下という問題です。5年度を3年または4年と比較すると低下しているのが現状です。バブル経済の崩壊が叫ばれ久しくなりますが、そのゆがみが年々強まり、未納税者の状況も多様化しています。5年度には電話や債権などの差し押さえが87件行われていますが、徴収体制を強める方向だけではすべてが解決されないと考えます。実態に伴う配慮ある徴収方法と行財政のあり方を検討することが必要であることを、この点も指摘しておきたいと思います。 第5は、土木費、都市計画費、都市計画総務費、都市計画審議会経費及び施政方針に関連する三浦半島中央道路の問題についてです。当時、議会においては反対陳情が継続審査中であり、地元住民を初めとして強い反対の声がある中で、それらを無視する形で澤前市長は都市計画審議会への諮問を強行しました。都市計画審議会は異例の全会一致を見ない表決を行い、委員の賛否が均衡する中で了承され、答申された経過があります。地元住民の反対と議会の継続審査中という中で行われた澤前市長の行政手法は、地方自治法の精神や民主的行政手法に反するものであります。このように市民と議会を無視して民主主義や地方自治法の本旨に反する行財政運営を再び起こさないよう肝に銘じておくことも指摘しておきたいと思います。 最後になりますが、小児成人病検診の新規事業を初め、高齢者福祉の充実、行政の効率化と節約など、指導力低下の澤前市長のもとで職員が努力されたあとが随所で見られています。今後とも、真の地方分権を確立するために、行政の自主性、自立性の確立と自主財源の確保、情報公開制度のさらなる充実、住民参加のまちづくりなどに努力され、職員の自発性の発揮で知恵と力を市民に還元することを強く要望します。 以上で私の討論といたします。結論として、一般会計歳入歳出決算に対しては不認定といたします。3特別会計につきましては認定することとして、私の討論を終わります。 ○議長(千葉謙三君) 次、岡本勇君、21番、岡本君。         〔21番 岡本 勇君登壇〕 ◆21番(岡本勇君) ただいま議題となっております平成5年度逗子市一般会計国民健康保険事業特別会計老人保健医療事業特別会計下水道事業特別会計、以上4会計歳入歳出決算について、政友同志会12人を代表いたしまして、原案について認定の立場で意見を申し上げます。 審査に当たりましては、決算書及び附属書、成果報告書を初め、平成5年度各会計歳入歳出決算書等審査意見書を中心に慎重に審査をいたしました。平成5年度における逗子市一般会計及び特別会計を合わせた決算総額は、歳入 260億 5,380万 6,000円、歳出 252億 2,010万円となっており、決算収支差引額、形式収支額でございますが、8億 3,370万 6,000円の黒字となっておりますが、一般会計における経常収支比率が86.1%となり、平成4年度81.8%より 4.3%上昇しており、80%以内の基本より大きく上昇しており、財政構造の弾力性が失われつつあるのを非常に危惧するところでございます。 一般会計歳入総額は162億 8,008万 4,000円で、前年度比5億 9,790万 2,000円、3.5%減となっており、逗子市のもとをなす市税収入は歳入総額の69.5%を占めておりますが、伸び率は対前年比 0.9%減となっており、特に、市民税収入はバブルの崩壊後の長引く経済不況の影響を受け、対前年度比 3.7%の減となっており、年々低下傾向にあり、景気の回復は不透明であり、しばらくは市税の大幅な増収は期待できないと思われます。また、不納欠損額、収入未済額が年々増加しており危惧するところですが、各企業、事業所で行っておりますリストラに努めるとともに、理事者、関係職員のより一層の努力をお願いいたしたく思います。 平成5年度歳出総額は 156億 4,640万 8,000円で、前年度と比較し5億 2,192万 5,000円、 3.2%の減ですが、平成4年より2カ年継続事業の逗子駅裏西駐輪場建設事業が完了し、市制40周年記念事業のJR逗子駅前広場整備事業の着手、本市の最大の下水道建設事業も昭和41年より着手し、27年間に及ぶ事業も平成5年度でほぼ完了し、他市に誇れる最大の事業であり、誇らしく思うとともに高く評価いたしております。 グランドデザイン、ライフサイエンスパーク、都市憲章、市長訪米費が決算特別委員会の中で指摘されておりますが、特に、2款1項13目の3基地対策事業の市長訪米事業費 387万 6,150円、内訳で1報償費、謝礼金でございますが、63万 5,000円、2の旅費3人分 286万 150円、内訳で市長が 123万 5,650円、参事81万 9,650円、秘書係長80万 4,850円、委託料の通訳38万 1,000円、訪米期日は平成5年10月23日から11月3日までの12日間、目的は米国の要人に直接面談することで、池子問題の解決を図るための訪米となっております。 澤市長の議会での帰国報告を今でもよく覚えております。「前市長の富野さんが、訪米のときに会えなかった政府関係者、ホワイトハウス大統領スタッフ、国防総省、そして国務省担当官に私は会えた。自分の主張を理解してもらった。だから、白紙撤回、そして返還が現実性が出てきた」と報告を行った裏で、訪米数カ月も前より池子問題着地のために話し合いをしていた現実があり、何のための訪米か、税の無駄遣いであるとともに、市民、理事者、議会軽視以上の無視であり、裏切り行為であるとさえとらえております。 澤市長であるならば否としたいところでありますが、現平井市長の諮問であり、また12年間にわたるあつれきの中、池子米軍家族住宅問題も着地したこの時期、「市民の融和」「行政と議会の融和」「議会内での融和」等々、そして逗子の普通のまちづくりのため総力を結集すべく大事な時ととらえ、ぎりぎりの選択であったことを申し添えるとともに、逗子の行財政運営は景気の低迷の中、市税収入は多くを期待できない状況にあるので、これからも財源の適切な確保に努めるとともに、的確な事業選択を行うなど長期的な展望に立った健全財政運営を切望いたしまして、政友同志会の認定討論といたします。 以上でございます。
    ○議長(千葉謙三君) 次、有安八重子君、4番、有安君。         〔4番 有安八重子君登壇〕 ◆4番(有安八重子君) 私は、平成5年度逗子市歳入歳出一般会計決算を不認定、3特別会計を認定する立場で討論いたします。 本予算中の市長訪米費 387万 6,150円は、市長公約を実現するための事業でありました。澤前市長は、平成4年10月の市長選挙で池子米軍家族住宅建設反対を公約に掲げ、池子米軍住宅反対の市民の信託を負って市長に選出されたものであります。そして、平成5年の施政方針では、第1の基本方針として、「池子米軍家族住宅白紙撤回の立場を貫き、工事の中止を求め、池子の森を取り戻す」と掲げ、「世界規模で軍縮と環境がテーマとなり、国そのものの経営、国民の生き方まで問われている現在このときに、森を破壊しての米軍住宅の建設は時代に逆行するものでしかあり得ません」と断言しています。 また、自らの市長当選を逗子市民の8度目の反対の意思表明であると明確に評価しました。続いて、「不屈の精神が事を成就させ、新しい世界を作り出してきたことを歴史は証明しています。逗子市民は諦めず、粘り強く追求していくことのできる新しいタイプの市民に成長していることを確信しています。池子の森の全面返還を希求し続ける市民の意思を受け、米軍家族住宅の一方の当事者であるアメリカ政府への働きかけのため、今回の予算に訪米経費393万 3,000円を計上しております」と、堂々と予算提案をしています。 その予算提案に対しまして、当時私の属しておりました市民連合の小田議員が代表質問し、「この10年の間に残念ながら池子の森は大きく姿を変え、2月19日には米軍住宅の建設許可がおろされるなど、私たちの意思を無視して既成事実が積み重ねられていく中で、現実を見て追認しろと言う方々がいます。しかし、大きな視点に立ってみると、私たちが10年前に池子の森を守る運動を始めたときに立ちはだかっていたソ連脅威論を背景に、国の防衛のため安保があるから仕方がないという論理は、冷戦構造の終えんの中でその根拠を失いました。時代は変わり、みどり、平和、自治を基本に、今後も池子米軍住宅建設反対、池子全面返還を求め続けることは時代の要請であると確信します。8度目の池子米軍住宅建設反対の民意の表現という形で誕生された市長には、あらゆる機会、あらゆる手段を講じて、池子が全面返還されるまで粘り強く運動していただきたいと思います。アメリカの世論喚起、自然保護団体の支援も得て、米関係者との会談、適切な時期に渡米されること、そして具体的な跡地利用計画のライフサイエンスパーク基本計画の策定もともに欠かすことのできぬ予算と考えます。市長の予算提案と決意について伺います」と、格調高く質問しました。 これに対して澤前市長は、「この森を私たちの手に取り戻すためには、あらゆる機会をとらえまして計画撤回へ向けて粘り強くやっていきたいと思います。その一つとして、日米合同委員会で池子に米軍家族住宅を、としておりますアメリカに向けても今準備を進めて訪米をしてまいりたいというふうに思っております」と答えております。 そして、総務常任委員会では、基地対策事務費 461万 8,000円の主なものは、アメリカの新政府に対して直接池子米軍家族住宅建設事業の中止を訴えるための訪米経費 393万 3,000円を計上いたしたもので、市長随行2名分の8日間の旅費、通訳料等を計上いたしたものでありますと当局は説明し、容認派委員の追及に対して、当時の平和都市推進担当参事は、「私どもは澤市長の掲げたその公約が信任されたので市長が誕生したということで、その公約の遂行のために我々は補助者としてやっていくということで、その公約の一つに、米軍家族住宅の工事の中止を求めるということの活動の一つとして、この事業を受け止めております」と答えています。 本会議において、委員長報告を通して澤前市長に質問が飛び、「この池子米軍家族住宅には国民の税金、一説によれば 700億円もかけて行われるという話でございます。私は、こういういわば時代の流れに逆行した工事は一刻も早く止めてほしい、こういうことで訪米も一つの阻止の手段としてやってまいりたいと思います」と強く答えていました。 私は、基地対策費について、池子米軍家族住宅を強行する口実になっている知事調停案に全く関係のない新市長の池子全面返還の予算としてはいささか物足りなさを禁じ得ません。今、住宅の本体の工事が始まろうとしているこの時期に、日米両国における世論喚起が急務であり、そのための積極的、強力な提案があってもよかったのではないかと残念ですと不満ながら賛成しております。 以上、縷々述べたように、この予算提案に当たって市は公約実現のための渡米費であることを明確に説明しているのです。その結果、多数の賛成を得て議決されました。それにもかかわらず、渡米を前にして93年10月18日には「反対の旗をおろし、池子米軍家族住宅を容認する」というタイムスケジュールが立案され、訪米の日程もそのスケジュールに組み込まれていたのです。そして、彼女の言う成長した市民が3万人の署名を携えて同じ時期に反対を訴えに渡米をしているのです。 このように、平然と選挙民をだまし、ともに運動してきた仲間を裏切り、訪米陳情の内容についてはいずれとも分かりにくい二面性の報告を行ったのであります。こうした予算の議決の精神に反し、公約に反した執行については不認定とするものであります。予算は公約を具現する手段であり、市長、首長の公約と予算は表裏一体のものであります。澤前市長は池子反対のために出た市長であり、逗子にとっては池子問題は全市的に非常に大きな問題であります。言うまでもなく、澤前市長にとって池子反対は最大の公約であり、金額の多寡は問題ではありません。この決算に際し、質疑の中でいろいろ評価も意見も申し上げ、要望もお伝えいたしました。職員の方々の努力を否定するものではなく、首長の政治責任を問うものであります。 以上でございます。 ○議長(千葉謙三君) 次、塔本正子君、10番、塔本君。         〔10番 塔本正子君登壇〕 ◆10番(塔本正子君) 私は新輪会を代表して、平成5年度一般会計及び3特別会計歳入歳出決算に賛成する立場から討論に参加させていただきます。 環境政策では、環境管理計画の運用、みどりのまちづくり推進事業など、都市宣言、「青い海とみどり豊かな平和都市」に沿った新規事業が多く実施されました。これにより、緑保全の成果がありました。 福祉政策におきましても、小学校4年生を対象にした小児成人病予防事業、高齢者専用の相談電話の設置など、新しい事業が始まりました。そこでは、市民が安心して暮らすことができるようなきめ細やかさが至るところで見受けられました。 日本の経済情勢は低迷を続けておりますが、逗子市においてはさまざまな経費節減の努力が行われました。例えば、衛生費の中のじんかい処理費の委託料は、職員自らがベッドの解体をすることで 120万 2,000円が不用となりました。このような形で、至るところに関係職員の改善の努力が見られます。 以上に述べたとおり、環境政策、福祉政策などの点で特に評価することができます。 一方、関東地方に大きな地震が予想されており、市の防災対策を懸念する声が上がっていました。防災の点では、調査、研究を重ねて、国・県とともに地域対策を中心に検討し、市民が安心して生活できる政策を出すよう、今後の努力が必要と思われます。 さて、基地対策事務費の市長訪米経費の件について意見を述べさせていただきます。 訪米が実施された時期、私は一市民として池子の森を、ふるさとの森を返してほしいと訴えるために、アメリカ大使館、防衛施設庁などを訪問いたしました。ところが、どちらの訪問先も「自分たちの問題ではない」と誠意のない言葉で責任回避していました。一方、前市長は訪米後、帰国報告の中で、「アメリカ政府が以前に比べて環境、軍縮を含め、開かれた政権に変化したことを実感した。国と市の話し合いの結果、計画に変更あればアメリカ側は反対しないという感触を得た。何らかの解決策が見つかれば、その先の基盤づくりはできたと思う。また、アメリカが何と言うか分からないということだけは封じられた」と言っておられました。 私は、これこそ実のある言葉だと受け止めました。平成5年度の決算ではありますが、現在の結果から見ますと、池子問題はアメリカ側が譲って計画の変更を認めたからこそ解決したのだということができます。この結果は、前市長が訪米を行い、あらゆる角度から問題解決の可能性を探った成果にほかならないと確信いたします。〔発言する者あり〕 ○議長(千葉謙三君) 静粛に願います。 ◆10番(塔本正子君) 平成5年度は決算等審査意見書でも指摘されているように景気が低迷しており、市財政が大変厳しい状況に置かれておりました。そのさなかながら、JR逗子駅前事業が始まりました。また、下水道事業は昭和41年度より着工いたし、平成5年度でほぼ完了いたしました。これにより本市の都市基盤整備が図られたということは特筆すべきであると考えます。 以上かんがみまして、冒頭で申しましたように、平成5年度一般会計、3特別会計歳入歳出決算を認定するものであります。 以上。 ○議長(千葉謙三君) 次、池田一音君、8番、池田君。         〔8番 池田一音君登壇〕 ◆8番(池田一音君) ただいま議題となっております平成5年度一般会計歳入歳出決算及び3特別会計歳入歳出決算につきまして、公明を代表して、それぞれ認定の立場より意見を述べさせていただきます。 審査に当たっては、決算書及び附属書、主要な施策の成果報告書を初め、決算等審査意見書を中心に精力的かつ慎重審査をいたしました。平成5年度は長引く経済不況に直面し、景気浮揚対策として公共投資の重点配分、税制改革による所得税、住民税の減税などを措置されたが、いまだ景気回復の兆しは見えておりません。 一方、市長の所信表明では、「市民の悲願である池子問題の解決に向けては、従来にも増して粘り強さと不屈の精神を持って、市民の意思を実現してまいります」と述べられ、池子米軍家族住宅建設計画白紙撤回の立場を貫き、工事中止を求め、池子の森を取り戻すとの立場で出発されたのであります。 まず、市税徴収状況における対調定徴収率は、前年対比 0.2%低下しており、年々収入未済額は多額化しており、不納欠損額にあっても約 5,337万円となっております。税の公平性と財源確保の立場から、徴収率アップ不納欠損額の解消になお一層努力をお願いするところであります。 次に、財政機構の弾力性についてであります。経常収支比率は86.1%となり、前年対比でも 4.3%上昇しておりますことは、行政の計画的運用部分について指摘せざるを得ません。今後とも、財政収支の確保のため経費の節減と効率的な執行を図ること、また適正な財政運営になお一層努力をされるようお願いいたします。 次に、17款諸収入、1項延滞金加算金及び過料についてであります。調定額2,172万1,590円で、収入未済額が 358万 1,600円で、収入率83.5%と低く、市税不申告加算金がその理由であります。公平な法律の遵守、運用と妥当性のある行政執行のもと、まずは納税者の理解と信頼回復をお願い申し上げるところであります。 2款総務費中、一つ都市憲章事業を初め、二つグランドデザイン策定事業、三つライフサイエンス基本計画策定事業、四つ市長訪米経費等につきましては、もともと市長の政策予算的性格が非常に強く、執行する時期が大切であります。 一方、評価もその時期によって大きく異なるものであります。平成5年度は、富野元市長の後継である澤前市長が当選されての初めての予算編成であり、年度終了を待って職をかけての方針転換へと進み、澤前市長自身が選挙によってかわられる、そうした現状とこれらの問題について一定の方向が示されていることを考えますと、時期尚早部分と、既に過ぎ去ってしまった時期外れの感が強い部分とがあります。しかしながら、執行過程には問題はありません。したがって、おおむねやむを得ないものと判断をいたす次第であります。 一方、新規事業として小児成人病検診につきましては、山口議員は1988年6月定例会の一般質問で事細かく提案された施策であります。新規事業の少ない中で成果を上げた問題だと理解をいたしております。 その他、3特別会計につきましては、財源の中心をなしている、また主流をなす保険料、使用料の徴収体制を積極的に見直して、それぞれの事業の健全な運営になお一層の努力をお願いいたします。 なお、審査過程における要望、意見につきましては十分配慮され、スムーズな行政執行がより行われますようお願いを申し上げて、平成5年度一般会計歳入歳出決算並びに3特別会計歳入歳出決算につきまして、それぞれ認定いたすものであります。 ○議長(千葉謙三君) 以上で通告による討論は終わりました。 これにて、討論を打ち切ることに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(千葉謙三君) 御異議なしと認め、討論を打ち切ります。 これより表決に入ります。 表決は、1議題ずつ区分して行います。 採決いたします。 議案第13号 平成5年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について、委員長の報告どおり認定することに御賛成の諸員は御起立願います。         〔多数起立〕 ○議長(千葉謙三君) 多数起立により、議案第13号は認定することに決定いたしました。 次、議案第14号 平成5年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、委員長の報告どおり認定することに御賛成の諸員は御起立願います。         〔総員起立〕 ○議長(千葉謙三君) 総員起立により、議案第14号は認定することに決定いたしました。 次、議案第15号 平成5年度逗子市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について、委員長の報告どおり認定することに御賛成の諸員は御起立願います。         〔総員起立〕 ○議長(千葉謙三君) 総員起立により、議案第15号は認定することに決定いたしました。 次、議案第16号 平成5年度逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、委員長の報告どおり認定することに御賛成の諸員は御起立願います。         〔総員起立〕 ○議長(千葉謙三君) 総員起立により、議案第16号は認定することに決定いたしました。 決算特別委員会はその任務を終了いたしましたので、本日をもって自然解散といたします。御苦労さまでした。 暫時休憩いたします。              午後 3時19分 休憩 --------------------------------------              午後 3時50分 再開 ○議長(千葉謙三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 -------------------------------------- △一般質問 ○議長(千葉謙三君) 日程第5、一般質問を議題といたします。 -------------------------------------- △一般質問 網倉大介君 ○議長(千葉謙三君) 市政一般について、網倉大介君の発言を求めます。 15番、網倉君。          〔15番 網倉大介君登壇〕(拍手) ◆15番(網倉大介君) 平成7年市議会第1回定例会におきまして、一般質問、第1番目の機会をいただきましたことを、同僚議員の皆様に感謝を申し上げます。また、御指導をいただきました我が政友同志会、吉田会長を初め同志の皆様に感謝を申し上げます。 最初に、去る1月17日早朝に発生いたしました阪神大震災でお亡くなりになられた五千三百余名の方、被災された多くの方々に対しまして衷心より御見舞いを申し上げるものであります。国民一丸となって一日も早い復興を、誠実な努力、行動をしてまいらなくてはならないと考えます。 さて、平井市長におかれましては、昨年12月25日に実施されました市長選挙におきまして見事当選をされ、大願成就、市長の大任につかれましたことを、支援させていただきました者の一人として心からお喜びとお祝いを申し上げる次第であります。この上は、市長が今日まで本市において築いてこられました実績と豊富な行政経験、実行力をもって、国と県としっかりと手と手を携えて、逗子市の活性化、真実のまちづくりを実践されますことを念願するものであります。 それでは、ただいまより市制40年において最年少28歳の一般質問をさせていただきます。既に代表質問が行われたわけであります。若干重複する点もございますが、観点を変えて質問をさせていただきますので、明確な御答弁をお願い申し上げます。 本年、我が国は太平洋戦争終戦50年を迎えます。戦後の荒廃から先人たちの必死の努力により奇跡的な復興を遂げ、今日では世界の経済大国として目覚ましい繁栄を遂げている状況です。その主たる要因として、保守長期安定政権、また日米安保条約による米国との友好関係が考えられます。 しかしながら、「栄枯盛衰」とは歴史に学べるわけであります。そういった意味で、まさに現在我が国では、政治、経済とも構造的な転換の時期に差しかかっているようであります。政治においては自民党単独政権が崩壊し、いわゆる55年体制が崩れ、憲政史において異例の1年間に3人の総理大臣が存在したわけであります。また、一連の疑獄事件により政治不信は頂点に達し、政治及び政治家が諸悪の根源のように言われる始末であります。さらには、小選挙区比例代表制が導入され、今後さらなる地殻変動が予想される状況であり、一層の政治離れが心配されます。 さて、本市においては、逗子の名を全国的に有名にさせた池子米軍家族住宅建設問題が12年ぶりに解決し、その後の市長選挙においては全国注目の中、平井市長が誕生したのであります。 10年停滞した市政を取り戻すために、平井市長には国民の、市民の多くの期待が寄せられているわけであります。 そこで、私の質問の第1は、市長の政治姿勢についてであります。昨年3月に実施されました市会議員選挙においての投票率は 60.95%であり、前回の平成2年と比較して8.86%減少し、市長選挙においては 49.87%と前回から比して 14.73%の減であります。無論、国政選挙の投票率は同様に減少傾向にあり、大切な参政権を行使しない危機的な政治離れ現象が訪れていると言えるのではないでしょうか。 そこで、市長にお伺いいたします。第1に、今日の有権者の政治離れについて、その要因について市長はいかがお考えかお伺いをいたします。また第2に、本市の行政を停滞させた池子米軍家族住宅建設問題をどのように総括されますでしょうか。またこれまでのいわゆる市民自治とは何であったか、また今後どうしていくのか、市長の率直なお考えをお伺いいたします。最後に、この歴史的な転換期に政治に携わるものとしてその心構えをお伺いしたいと思います。 質問の第2は、総合病院誘致についてであります。総合病院とは、医療法の規定によれば、内科、外科、小児科、耳鼻科、産婦人科を含む5科以上あり、 100以上の病床数を持つ病院であります。従来、本市においては基本的には建設あるいは誘致を含め不可能な設備であるとした認識があったわけでありますが、しかし、市長は所信表明において総合病院誘致を将来において推進していくことを力強く表明され、また代表質問の際、誠意をもって協議していくと、その決意を明らかにされました。平成3年に出されましたまちづくりに関する市民の意識調査報告書において、公共施設設備の整備の要望第1位が総合病院で56.5%、第2位が 7.8%で緑地公園と、市民ニーズがいかに高いかが認められております。あわせて、全国の自治体で同様の市民意識調査を実施した場合でも、ほとんど要望第1位となっているそうであります。また、市長御自身も選挙を通して肌身で感じられていることと思います。そこで市長にお尋ねいたします。 第1に、誘致でありますので、その用地の確保についていかがお考えかお伺いいたします。具体的にございましたら、あわせてお伺いします。 第2に、解決、クリアすべき点として神奈川県の保健医療計画との整合性についてであります。つまり、鎌倉市を含む横須賀、三浦医療圏においては病床数が5,208と、規定の5,197を11床超過しており、現状、本市においては新たに総合病院は建設できないのではないでしょうか。この調整あるいは具体的な方策がございますでしょうか、お伺いをいたします。 第3に、本市行政サイドと長きにわたり良好な関係を築いてきております逗葉医師会との調整あるいはネットワークづくりは重要であるわけでありますが、どのようなスタンスで臨まれるのか。あわせて現状での協議があればお知らせいただきたいと思います。また、具体的に誘致を行える病院について把握されているのでしょうか、お伺いをいたします。 第4に、本市は65歳以上の高齢者の人口に占める割合は、本年1月1日現在で 18.04%と、県下37市町村中、湯河原町についで第2位、16市中第1位となっている状況であり、高齢者対応の特色を持たせた総合病院が必要と思われます。具体的には、訪問看護機能、デイ・サービス機能、また老人保健施設を兼ね備えた病院などが考えられますがいかがでしょうか、お伺いいたします。 質問の第3は、(仮称)総合体育館建設、スポーツ体育行政についてであります。昭和39年に現在の市民体育館が開設をされ、現在では考えられないことですが、当初しばらくの間、当時には珍しく施設整備が整っているということで、市民はもちろんのこと、横須賀市、鎌倉市等近隣のまちの方も多数利用されていたと聞き及んでおります。じらい30年を経てその設備も老朽化し、空調も完備されず、また利用者が増加したことで十分環境を提供できない、いわゆる飽和状態となり、利用者にとって大変使いにくい体育館となっている状況です。本市では、平成10年「神奈川夢国体」レスリング成年競技の会場として、国体開催に耐え得る新体育館の建設の必要性に迫られ、一昨年基本構想策定委員会が設置、構想が策定され、昨年基本設計、本年には着工、2カ年で建設される運びとなったわけであります。待望の大型公共設備でありますし、市民の関心も大変高い体育館建設について何点かお聞きしたいと思います。あわせてスポーツ行政についてお伺いをいたします。 第1に、近隣都市の体育館と比較して、新体育館には逗子の特色を生かした設備内容が施されているかどうかお伺いをいたします。 第2に、各競技関係者から十分な検討がされた上での構想、基本設計でありますが、私も競技者の一人として心配をしておりますのが、各種競技団体は大会、試合を行う上でレギュレーション、つまり厳格な試合規定、会場規定が存在をしております。新総合体育館はこの規定をクリアする配慮はされているでしょうか。ちなみに新体育館は柔道場が設置予定でありますが、柔道の試合会場規定では、公式試合をする場合最低 128畳以上必要であります。いかがでしょうか。さらに、現在利用している団体、特に大会を実施している競技団体との調整はどのようにされているかお伺いをいたします。 第3に、新体育館の使用については、現在市民体育館利用団体はほとんど固定化している状況ですが、現行利用団体を優先利用されていかれるのでしょうか。また、利用者の強い要望として閉館時間の1時間延長の声があります。さらに、施設使用料についてその規定はどうされるのかお伺いをいたします。 第4に、新体育館の管理運営方法についてでありますが、現在市民体育館では本市体育協会に一括して委託管理運営されているわけですが、今後の新総合体育館では設備、施設の充実が図られることにより管理の難しさが予測されますが、いかがされるのかお伺いをいたします。 また、スポーツ行政についてでありますが、本市は、1974年、「青い海とみどり豊かな平和都市」議会でも有名な、また先ほども代表質問において市長の御答弁の中にも出てまいりました都市宣言を制定しております。1984年5月13日には本市二つ目の都市宣言をしております。その宣言とは、「私たち逗子市民は、青い海と豊かなみどりに恵まれた美しい郷土にあって、生涯を通じてスポーツに親しむことにより健康な心と体をつくり、明るく、活力に満ちた創造力あふれる逗子市を築くため、ここに次の目標を掲げ、スポーツ都市を宣言します」。これが神奈川県唯一のスポーツ都市宣言であります。まさに本市がスポーツのまちである証明書のようなものでありますが、市長にお伺いしたいのは、本宣言を基本としたスポーツ体育行政について、また神奈川県におけるスポーツの町として、今後特色ある政策を展開されるお考えはございますでしょうかお伺いをいたします。 質問の第4は、行財政の見直しについてであります。市長は、所信表明において社会資本が整備された普通のまちを目標とされております。早急な整備、取り戻しを期するために効率的な行政運営が不可欠でありますが、そのためには、行財政の抜本的見直し、発想を転換させ、いわゆる大なた行政を展開されることであると思います。自治省の通達で行政改革大綱の策定が求められている時期でもありますので、既に市長におかれては御自身が本部長になられ、教育長並びに各部長級職員をもって本部員とする逗子市行財政改革推進本部を設置されたということであります。市長が陣頭指揮に立たれ、市職員一丸となって汗をかいて改革に取り組まれる並々ならぬ決意が伝わってまいる次第です。時代のテンポは今後も加速していきますので、速やかに基本方針を策定され、実施方策の明確化、一つ一つ実現実行されんことを要望する次第であります。2点ほどお伺いをいたします。 第1は、逗子市行財政改革推進本部検討4項目の4、会館と公共施設の設置及び管理運営のあり方についてでありますが、市長は市民融和の手法として出会いの場を整備されることを力強く表明されました。本市において、町内会、老人会、商店会、各種団体がいつでも気軽に利用、活用できる地域コミュニティーセンターが現状では十分に整備されておりません。受験生はその孤立感、緊張感をいやすための場所が学習塾やコンビニエンスストアであったり、高齢者の方々の社交場が病院の待合室となっていることがあります。地域計画策定事業において、下桜山地区まちづくりの報告書や、あるいは現在策定中の逗子、上桜山地区の様子から、きめ細やかなコミュニティーセンターの設置が期待されていることが分かります。また、本市の逼迫した財政事情の中で建設用地の取得は困難と思われますが、市長のいわゆる安上がりの行政を基本とした構想計画があればお伺いをいたしたいと思います。 第2は、事務事業の民間委託の問題であります。平成6年10月7日付の自治省通達、地方公共団体における行政改革推進のための指針の策定についてによれば、行政経費節減のため事務事業の民間委託を推進すべしと指導しており、また委託した方が経費が節減される場合も多いということであります。ごみの収集、学校給食配送等々委託に適する事務事業もかなりの種類ありますが、民間委託をすることについて市長はどのようにお考えになっているのかお伺いをいたします。 質問の第5は、地域防災計画及び阪神大震災を教訓にしてであります。市長は、さきの代表質問において、被害想定を早急に見直し新地域防災対策計画を策定する予定であることを明らかにされましたが、地震からはや1カ月を経過し、各方面より迅速な対応が叫ばれる中で、他都市と比較して本市は十分な対応と言えるかどうかお伺いをいたします。 第2は、2月16日に開催されました三浦半島地区広域防災会議についてお伺いをいたします。新聞によりますと、広域災害への対処方法を検討するプロジェクトチームの編成、新しい形の自衛隊要請システム、4市1町の合同防災訓練開催の3項目を協議する方向でまとまったとありますが、会議の内容、構成また検討された議案、今後のスケジュール、さらには本市のスタンスについてお伺いをいたします。 第3は、三浦半島地域の災害情報ネットワーク構築に向けた検討組織についてお伺いをいたします。本市が位置する三浦半島地域は、大地震に襲われた場合、道路、鉄道網が土砂崩れなどによって破壊され、地域が分断される危険性が高いとされています。阪神大震災の際、情報の収集と伝達の確保等の問題についての検討会で、横須賀市、三浦市、葉山町、NTT、そして本市で今月中に発足されるということが新聞に掲載されておりましたが、本市のスタンスについてお伺いいたします。これも今後の日程が分かりましたらお知らせを願います。また、今回の大震災で地域FM、コミュニティーFMがその情報収集に大変役立ったと聞きますが、本市において導入される計画はないのでしょうか。葉山町、横須賀市では既に導入されておりますがいかがでしょうか、お伺いをいたします。 第4に、県都市計画地方審議会では、横須賀市野比の建設予定中の中高層住宅について、活断層真上の建設制限することなどを盛り込んだ地区計画を承認したそうでありますが、本市において対象となるべき活断層はないのかお伺いをいたします。 第5として、現況の地域防災計画について、いざ災害が起きたとき、小学生や高齢者にも理解できる、分かりやすい説明書を作成する必要があると思いますが、いかがでしょうか。具体的内容としては、広域避難場所への見取図及びその経路における危険箇所図、飲料水、食糧の確保できる場所、津波対策、情報収集等の伝達方法であろうかと思いますが、お伺いをいたします。 質問の第6は、米軍家族住宅入居後の親善友好交流についてであります。平成8年4月を予定として、いよいよ米軍家族の方々の一部入居が開始されます。最終的には 4,000名近い米国人が私たちと同じ空気を吸い、同じ水を飲み、同じ逗子の住民として共生していくことになります。ポスト池子はまさにこの池子在住の米軍家族と心を開き、心が通った交流をしていくことであると考えますが、その方法、方策について提案をさせていただきながら、市長のお考えをお伺いいたします。 第1は、交流の柱としてできるだけその機会を設けること。つまり、市長が市民融和の方法として挙げられている出会いの場合が大切であると思われます。そこで、本市にございます日米協会を連絡募集窓口として、市内でホストファミリー協力家族を募り、市内ホームステイを実施してはどうでしょうか、お伺いをいたします。 また、池子米軍家族住宅在住の児童生徒を対象に、本市の公立小中学校に一定期間の留学受け入れ体制をしくことは可能かどうか。いわゆる市内交換留学生導入についてお伺いをさせていただいて、私の1回目の質問を終わります。御答弁のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(千葉謙三君) 市長。         〔市長 平井義男君登壇〕 ◎市長(平井義男君) 網倉議員さんの御質問にお答えをさせていただきますが、その前に、お話にもございました阪神大震災での被災をされました多くの方々にお見舞いを申し上げ、さらには一日も早い復興を願うものでございます。 第1番目は、市長の政治姿勢について三つの観点からお尋ねでございます。まず、私の政治姿勢ということでございますけれども、戦後50年が経過しようとしている今、政治はいかにあるべきか、選挙の低投票率にうかがえる国民の政治離れの問題、池子米軍家族住宅問題に対する10余年の総括、自治に対する考え、そして政治経済状況の歴史的転換期における私の心構えと、このような御質問だと認識をしております。 政治姿勢と申しましても、具体的にその人間が政治のどの部分にかかわっているかによりそれぞれのとらえ方があろうかと思います。私は、逗子市長という地方公共団体の長でございますから、その立場で考え方を述べさせていただきたいと思います。 まず、選挙における投票率にうかがえる国民、市民の政治離れということでございますが、私には低投票率に対する答えを明確に出すことがかないませんが、投票をしてもらう側の問題点としては、選挙における政策上の争点が希薄であること、競争関係が互角でないこと等が考えられ、また投票する側の問題点としては、特に都市部において言えようかと思いますが、政治の必要性あるいは政治への依存度と言ってもよいかもしれませんが、これらが希薄になってきた等が考えられると思います。 このたびの本市の市長選挙における投票率に関しまして、代表質問の場でも御質問がございましたが、私といたしましては、市民の皆様から信託をいただいた以上、その負託にこたえる行政運営を行うことが市民の皆様に市政に対する関心を持っていただける道だと、このように確信をいたしております。政治家は約束したことを真摯に遂行することこそが、国民、市民の皆様から信頼を得る唯一の道と考えるものでございます。 次に、池子問題による行政の停滞の総括ということでございます。非常に難しい問題でございますが、今日まで議会の皆様の中にも、また市民の皆様の中にも私と同じ考えに立たれていた方々がおられ、そうでなかった方々がおられました。私どもは地方自治体の役割、国の役割という中で物事を考えてまいりました。しかし、逗子市という地方自治体の中に、考え方を異にする方々がおられた、あるいはおられるということは事実であり、考え方そのものは否定することはできないものでございますが、願わくは、選挙における市民の皆様の選択、池子米軍家族住宅建設の現状、地方自治体の権能、これらを踏まえて今後の逗子のまちづくり、発展に御協力いただけたらと考えるものでございます。 次に、住民自治に対する考えということでございますが、地方自治の本旨は、言うまでもなく市民自治と団体自治でございます。市民自治の概念にはいろいろあろうかと思いますが、本市においても行われてきた私的諮問機関への市民参加など、この発露の一つかと思います。私は行政には行政の責務があり、市民には市民の責務があると考えるものでございまして、市民の皆様が行政に直接参画する機会は必ずあるべきと考えますが、そのことを行政が隠れみのとしてはならない、このように思っております。行政が市民の皆様の信託のもと、その責任においてなされなければならないことまでも市民自治の美名のもとに放棄してはならないと考えているものでございます。 最後に、歴史的な転換期に当たってその心構えをということでございますが、私はこういう時期だからこそ、言葉よりも実行をと心に誓っております。私は、逗子の市政においてこの10年間耳ざわりのよい理念というものが尊重され、それがかち過ぎる余り、具体的施策の実行、実現がなおざりにされ、調和のとれた行政運営がなされてこなかったと考えております。このことから、所信表明において、あえて飾りを取り払い、具体的施策の実行を前面に出した物言いをさせていただきました。普通のまち、10年間の立ち遅れを取り戻すといったことも、地方自治体の権能に基づき、まちづくりのためにしなければならないことをするということでございます。 以上、答弁とさせていただきますが、この青い海とみどり豊かな平和都市をよりよいものとするために、言葉よりも実行で精いっぱいの努力をいたす所存でございます。 総合病院の誘致につきまして、第1点の用地についてでございますが、総合的な病院の用地については、将来において池子の施設区域内に誘致をいたしたいと、そのように考えております。 第2番目の、神奈川県保健医療計画との整合性についてでありますが、神奈川県保健医療計画では、鎌倉市を含め横須賀、三浦医療圏において必要床数が 5,197床のところ、既存病床数 5,208床で11床オーバーをしております。この点につきましても、議員さんの御指摘、私も承知しておりますけれども、市民の皆さんの要望にこたえるために、あらゆる手だてをもって総合的な病院を誘致すべく、神奈川県、逗葉医師会、葉山町と誠意をもって話し合いをしてまいりたいと考えておりますが、今後、逗葉医師会との協議がございます。現段階ではこれ以上のお答えは、所信表明のときも同じでございますが、差し控えさせていただきたいと思います。 医師会との調整についての御質問もありましたが、逗葉医師会へは総合的な病院を将来誘致したいというこのことを伝えてございます。市長に就任して間もないため、細部にわたっては今後誠意をもって協議をしてまいりたいと、このように考えております。 第4番目の、高齢者対応の特色を持たせた総合病院の必要性についてでありますが、御指摘のとおり、本市は県内でも最も高齢化の進行した町でございます。今後、高齢化の進行に伴い、ますます75歳以上の後期高齢者が増加してまいります。したがいまして、要介護高齢者が必然的に増えまして、その対応が緊急課題となってまいります。医療分野においても十二分に意識し、取り組む必要があり、貴重な御意見として拝聴させていただきます。 次、(仮称)逗子市総合体育館建設についてでございます。まず、総合体育館の特色についてでございますが、建設の基本構想にもありますように、地域環境に調和し、市民の多様化したニーズに対応でき、だれもが気軽に利用できる総合体育館としていきたいと考えています。そのため、広目のトレーニングルームを設置し、機器の充実を図り、個人利用が十分にできるようにしていきたいと思います。また、自然資源を積極的に活用するため、雨水利用システムや太陽光発電システムを設置し、省資源・省エネルギーの施設を考えております。 次に、施設は公式競技に対応できるかということでございますが、メーンアリーナは広さ約 1,450平方メートルありまして、バスケットボールやバレーボール等の公式の試合が十分できる面積を確保しております。サブアリーナは約 760平方メートルありまして、これらの試合及び練習ができるよう設計されております。また、格技室は柔道、剣道の正規な試合ができる広さと設備を有しておりまして、格技以外にも多目的に使用できるよう配慮されております。 体育館の使用と管理方法でございますけれども、個人利用を中心としたトレーニングルーム、ランニングコースを初め、だれもが気軽に利用できるよう、利用時間を含め、他市の状況等を考慮しながら市民体育館の利用形態を参考に管理運営方法も含め、教育委員会内部で検討しているところでございます。7年度も引き続き検討を進め、市民が利用しやすい管理運営方法をつくり上げていきたいと、このように考えております。 スポーツ都市宣言を基本としたスポーツ行政、スポーツを通じて健康でたくましい心と体をつくり、豊かで明るい都市を築くために、本市において昭和59年にスポーツ都市宣言をいたしました。その趣旨に沿いまして、市内一周駅伝大会、寒中水泳大会など、伝統ある大会を初め、市民健康まつり、各地域における体育祭など各種大会の開催、またスポーツ教室の実施等、逗子市体育協会とともにスポーツの普及、発展に努めてまいりました。念願でありました総合体育館の完成の暁には、さらに魅力あるスポーツ活動の振興に努め、多くの方々が参加できるスポーツの拠点として活用できるようにしてまいりたいと、そのように考えております。 次が、行財政の見直しについてでございます。コミュニティーセンターの構想計画についてでございますけれども、コミュニティーセンターの考え方といたしましては、類似施設として本市には公民館、自治会集会場、消防分団施設等がございますが、それぞれの機能について、例えば各自治会等の集会場、消防分団におきましては身近な小さな区域での集会機能をコミュニティーセンター、公民館については各集会場、消防分団施設の幾つかを束ねる区域をそれぞれ住民活動の場とするとの考え方もありますので、そういった機能を整理した上で整備、充実してまいりたいと、こういうふうに考えております。各種集会場の建設には用地の解決が大きな問題、ネックとなるわけでございます。一つの方法として、今あります消防団詰所を集会場とあわせて建て替えるといった方法も問題解決につながるのではないかと、このように考えておるところでございます。 民間委託のことでございますけれども、御指摘のとおり、自治省から行政改革推進のための指針の中で、行政運営の効率化、住民サービスの向上等を図るため、民間委託等の実施が適当な事務事業については適正な管理、監督のもとに行政責任の確保、住民サービスの維持、向上等が図られることに留意しつつ、積極的に民間委託等を推進することとされております。本市におきましては、既に庁舎、公園、駐輪・駐車場の管理、学校開放、福祉バスの運行等について民間委託を行っておりますが、今後、費用対効果を意識した事務事業の見直しの中で、現在の民間委託を含め、行政運営の効率化、住民サービスの向上に資するものがあれば検討してまいりたいと考えております。 次が、地域防災計画についてでございます。他市と比較して十分な対応がなされているかとの御質問でございますけれども、今回の地震発生後、御案内のように、被災地への支援や地域防災計画の点検等を行うよう指示しております。迅速な対応という部分では、まだ今回の地震の総括も出ていない中で困難かと思いますが、現在の地域防災計画の問題点の抽出を行い、課題整理などの作業を行っております。また、他市に先んじて行えることとして、被害想定の見直しが挙げられます。本年度作業を進めておりましたので、予算の繰越しを行い、今回の地震を視野に置いて行いたいと考えております。 2番目の、三浦半島地区広域災害対策協議のことでございますけれども、去る2月16日、助役レベルの会議でありましたが、本市からは市民部長と消防長が参加しております。3点について承認がされたという報告を受けております。第1は4市1町によるプロジェクトチームの設置、第2は自衛隊の派遣要請、第3は広域防災訓練の開催となっております。以上のことにつきまして、三浦半島首長会議に提案することを決定をしたと、このように伺っております。 次に、災害情報ネットワークについてでございますけれども、現在、本市のほか、横須賀、鎌倉、三浦市及び葉山町の4市1町、それとNTT、または警察、そういった関係者によりまして防災対策情報通信の専門家からなる、三浦半島地域における新たな地域連携を生み出しながら具体的なネットワーク構築を進め、地域住民の安全の確保を実現することを目的とした検討会設置に向けて進めているところでございます。この検討会では、災害時の情報伝達体制の見直しと再構築、地域の災害時の支援、平常時の情報システムの有効利用等について検討し、本年中に計画原案策定を目指し今後進めてまいる予定でございます。 次に、FM局の問題でございますが、市民への情報伝達の方法として現在防災行政無線が唯一であります。多様な情報伝達手段改革のため、ミニFM局の可能性からメディアの多様化に伴う現状機器の配置の問題点整理など、情報政策として取り組みが求められていると考えております。いずれにいたしましても、かなりの財政負担がかかりますけれども、阪神大震災を教訓といたしまして前向きに対応したいと、このように考えております。 次に、活断層のことでございますけれども、現在まで、県の調査または横須賀市博物館による三浦半島の活断層の調査では確認をされておりません。さらに、本市における地域防災計画地震対策策定調査委員会の報告でも、本地域には活断層はないと判断しております。 市民向けのわかりやすい説明書ということでございます。防災ハンドブックの配布のことと思いますが、現在進めております地域防災計画、地震対策編策定のスケジュールの中では、被害想定に基づいてアボイドマップの作成、予防計画及び緊急対策として避難計画の作成、備蓄計画など策定していくことになります。この結果を冊子として配布してまいる予定でございます。現時点ではまだ新たな対策が講じられておりませんので、とりあえず市の防災体制、防災に対する啓発の意味合いで自主防災組織の結成、市民個々の災害に対する準備などについて3月の広報で特集すべく作業を進めておるところでございます。 次に、米軍家族住宅入居後の親善友好についてであります。私は入居してくる米軍人家族との親善交流の基本は、市民と米軍家族との間の心の垣根を取り払うことであると、そのように考えております。常々交流の基本は市民レベルにあると考えておりまして、文化や習慣など相互の理解を図りながら、市民が中心となって親善友好交流活動を進めることが大変重要であることと考えているからでございます。ただいまお話のございましたホームステイや市内交換留学生などにつきましては、市民融和のソフト面で、今後地域に開かれたコミュニティー形成に向けての親善交流として大変貴重な御提案と受け止めさせていただきます。 以上でお答えとさせていただきます。 ○議長(千葉謙三君) 15番、網倉君。 ◆15番(網倉大介君) 御答弁ありがとうございました。2回目の質問でございますので、自席よりさせていただきます。 市長の政治姿勢につきまして、言葉より実行と理解をさせていただいております。崇高な政治姿勢を持たれて所信表明された活力あるまちづくりを、持ち前の情熱と行動力、そして的確な決断力を持って展開されますことを、大いなる期待をさせていただくものであります。 総合病院誘致実現についての市長の現状でのお考えはよく理解をさせていただきました。具体的に、市長は、その誘致実現についてどのくらいをめどとされているのか。市長の任期中には実現されるのかお伺いをいたします。 また、同じく所信表明、福祉・保健・医療の充実を図るについての第2として、新逗葉地域医療センター構想をあわせて表明されておられますが、総合病院誘致との関連についてお伺いをいたします。 また、スポーツ都市宣言に沿ったスポーツ行政政策として、さまざまな大会やイベントが実施されていることは理解するものですが、今後はぜひ神奈川県におけるスポーツのまちとして広域的な取り組みを期待するものであります。本市には、全国的にも有名な湘南逗子海岸があります。かつてのにぎわいはなくなってきているものの、依然その潜在能力は大変期待できるものであります。特に、洋上スポーツは常に時代のファッション、流行となっているわけでありますので、逗子の唯一の観光財産である海を利用した広域的な各種大会、競技会等の実施についてはいかがお考えでしょうか、お伺いをいたします。 また、国体開催にあわせての体育館建設でありますので、関連して幾つかお聞きしたいと思います。 第1に、国体開催時、本市に全国から選手役員並びに関係者が参集するわけですが、予定数を把握されておりましたらお知らせください。また、宿舎についてですが、本市にある旅館、ホテルではその絶対数で対応し切れないということで、民間企業の保養所、研修所を利用させていただくよう交渉中であると聞いておりますが、現状での状況はいかがでしょうか、お知らせください。また、過去の大会において他県では民間のホームステイが実施されていますが、本市では考えられないのかお伺いをいたします。 また、体育館までの移動の手段とその方法であります。移動時における交通事情についてどのような対応をされるのか、さらには駐車場の整備についていかがされるのか、お伺いをいたします。 第3として、国体開催前年度にいわゆるプレ国体を開催することが義務付けられていると思いますが、本市における予定大会、内容が決定しているのかお伺いをいたします。 第4に、大会期間中のアトラクションとして、過去の大会では郷土芸能等、その町の特色を生かした演技が会場において披露されますが、本市においては計画されるのかお伺いをいたします。 コミュニティーセンターの設置でありますが、今現状、逗子市が置かれた非常に厳しい財政下においての現実策としてその整備、拡充等機能を図ることは、私も賛同するものであります。ただ、時代の流れは大変急でありますので、ぜひとも迅速な対応をしていただきたく要望をさせていただきます。 また、事務事業の民間委託については、先端行政を展開をすべき逗子市がいわゆる経営感覚を持ち、市民によりよいサービスを提供していくためにも鋭意検討を望むものであります。 また、地震につきまして市長みずからの力強い陣頭指揮をさらに強く要望させていただきます。地域防災計画につきましてもう1点だけお伺いします。今回の大震災で救援活動、避難者の支援に大きな役割を果たした民間ボランティアを、地域防災計画の中でどのように位置付けていくのかお伺いをいたします。 最後でありますけれども、池子米軍家族住宅建設問題を抱えてきた本市の今後の可能性として、池子米軍家族住宅内の米国人と共生していくことで国際親善を本市の特色ある政策の一つとされたらどうでしょうか。言うなれば、日本でアメリカに一番近いまちとして、神奈川県の日本の国際親善都市のモデルとなるようなことも将来的には可能と考えますが、いかがでしょう。また、近隣の横須賀市、三浦市も国際姉妹都市を締結しておりますが、本市は国内において群馬県伊香保町のみであります。今後、国際親善都市あるいは国際交流都市を標榜していくには、ぜひとも実りある国際姉妹都市を結ぶべきと私は認識をしておりますが、市長のお考えをお伺いいたします。 以上で2回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(千葉謙三君) 市長。 ◎市長(平井義男君) 2回目の御質問にお答えをさせていただきます。 医療センター構想と総合病院との関連でございますけれども、総合的な病院と地域医療センター、この設置目的は自ずから違っておりまして、議員さん御案内と思いますけれども、総合病院は日常的な治療が目的であり、センターの方は予防対策が主目的であるわけでございまして、そのような観点から、まず最初にセンターを建設し、その次に総合病院を誘致していくと、このようにお話をしたわけでございます。 この任期中にできるのかと、こういった意味の御質問でございますけれども、少なくとも任期中にはそれらの方向付けができると、そのように私は確信のもとの行動をしていきたいと、このように考えております。 2番目の、海を利用した各種大会、競技会の実施についてお尋ねでございますけれども、スポーツでまちづくりやまちおこしで成功した例は私も十分承知をいたしております。議員さんが申すまでもなく、本市の唯一の観光資源であると言っても過言ではないこの海、または海浜といいますか、それらを利用した大会を実施したらどうかということは私も同感でございます。市民がどのようなスポーツを好んで盛んにすることができるか、また逗子市に果たしてどのようなことができるかということを十分今後見極めてまいりたいと、このように考えております。 総合体育館にかかわる幾つかの御質問でございました。1点目の、国体開催時の大会関係者でございますが、 600名程度を予想しております。幸い市内には企業の保養所や寮がございますので、この利用につきまして現在交渉しております。第1次の調査結果では、昨年の夏行いましたが、ほぼ宿泊可能の状況となっておりますけれども、今後各企業にさらに御理解を賜るよう万全を期してまいりたいと、このように思っております。 選手、役員の移動手段ですけれども、宿舎から会場までは借り上げバスによる計画輸送を考えております。また、来場者は車での来場は極力御遠慮いただきまして、交通渋滞が起こらないように配慮してまいりたいと考えます。駐車場につきましては、第一運動公園の既存の駐車場の利用と仮設の駐車場で対応したいと、このように考えます。 プレ大会につきましては、日本アマチュアレスリング協会との協議の結果、全日本大学レスリング選手権大会を開催することに決定をいたしております。アトラクションでございますが、平成7年度に設置いたします競技式典専門委員会におきまして検討を加えてまいりたいと、このように考えております。 それから、民間ボランティアのあり方についての御質問です。このたびの場合、現在も各種分野でボランティアの活躍が伝えられておりまして、災害時におきますボランティア活動の本地域の災害発生時に限って考えますれば、災害対策基本法に基づく隣保互助、民間団体の活用と市民義務との整合も含め図らなければならない問題と考えております。このたびの規模の災害を想定するならば、地域ごとの救助活動や避難誘導など、行政の限界もある中で自主的な行動が求められるところであります。自主防災組織などもこの範疇に入るものと、このように考えております。また、行政が組織的な行動をとるために必要な要員の確保という中でも検討をしてまいりたいと、そのように考えております。 最後の、国際姉妹都市についてのことでございます。私は、米軍家族との交流の積み重ね、深まりが、ひいては諸外国との親善交流の場となって大きな広がりを持っていくものではないかと、このように考えております。今後、市民レベルでの交流の一つとして貴重な御提案であると、このように受け止めさせていただきます。 以上でございます。 ○議長(千葉謙三君) 15番、網倉君。 ◆15番(網倉大介君) 最後、要望だけ1点お願いします。 市長のこれからのまちづくり、大いなる期待をしております。最後に要望ですけれども、新しい政治、新しい行政をこの逗子から市長にぜひ不退転の決意を持って推進していただきたいと思います。そのためなら、私も最大限の協力をさせていただきます。 以上で終わります。 ○議長(千葉謙三君) 以上で網倉大介君の一般質問を終わります。 -------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(千葉謙三君) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、明22日午前10時より本会議を開き、本日の議事を継続いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(千葉謙三君) 御異議ないものと認めまして、さよう決定いたしました。 本日はこれをもって延会いたします。 御苦労さまでした。              午後 4時50分 延会                     逗子市議会議長  千葉謙三                     会議録署名議員  岩室年治                        同     眞下政次...